Interview Mayumi Iida 調査官目線でつかむ セーフ?アウト?税務調査

飯田真弓先生

飯田 真弓先生

<Profile>
税理士
一般社団法人日本マインドヘルス協会代表理事
近畿税理士会租税教育推進委員/産業カウンセラー
日本芸術療法学会正会員/初級国家公務員(税務職)女子1期生

Q1. 飯田先生は税理士として多数の講演をされていらっしゃいますが、
税務調査に関してはどのような疑問が多く寄せられますか。

「どんな会社が選ばれやすいんですか」という疑問が最も多く寄せられますので、それについては必ず講演のはじめに話すようにしています。税務調査は必ず来るものではないので、ある種の都市伝説のように思われている方もいらっしゃいます。なぜ自分の会社に調査が来るのかがわからないからこそ不安になるかと思いますが、その理由がわかれば安心できるはずです。

ですから、本書は多くの方が疑問に思うポイントを取り上げ、“当たり前のことをやっていれば税務調査は怖くない”とわかっていただけるような内容になっています。

Q2.「税務調査について、あまりよく知らない」という方に向けて、
税務調査とはどんなものなのか簡単に教えてください。

“不正をしていたら罰金も取られるしダメですよ”というのを理解していただくのが税務調査の目的ですが、たまにその調査対象に自分の会社が当たることがあるというだけのことです。

ですから、きちんと正しいことをしていれば何も怖いことはありません。
普段から正しく仕事をされている方は、本書を読んで“今までどおりにやっていれば大丈夫だ”と自信をつけていただけると思います。

Q3. 本書のアピールポイントをお聞かせください。

やはり一番は漫画を使っているという点ですね。漫画の部分だけを読んでいただいてもポイントがわかるようなつくりにしていますので、パラパラ読むだけでも大筋が理解できると思います。

それぞれの要素がバラバラではなく、ひとつのストーリーとしてつながるよう意識して書きましたので、実務に役立つのはもちろんですが、読み物としてもおもしろい内容になっていると思います。

Q4. サブタイトルに「調査官目線でつかむ」とありますが、
なぜ「調査官目線」であることが重要なのでしょうか。

税務調査が苦手、あるいは税務調査にあまり立ち会ったことがないという税理士の方も多くいます。しかし、調査官目線を知ったうえでお客様に指導をしないと、お客様が求めるものには応えられないと思います。

教科書どおりの指導ではなく、調査官から指摘されるであろうポイントを突いて指導をしてこそ、お客様の役に立てる税理士だと思いますので、そういった意味で調査官の目線を知ることは非常に重要なのです。

Q5. ご執筆の際、何か印象に残っている点
などはありますか。

今回は漫画もあったので、漫画家の方と編集者との連携プレーがすごく楽しかったですね。今まで執筆作業は孤独だったのですが、今回は“チームで一緒につくっている”という感じがして新鮮でした。

登場人物が“元ホステスの若手税理士”と“ナイスミドルな先輩税理士”であるという設定も和気あいあいと話す中から生まれました。

Q6. 本書の主人公は女性の税理士ですが、これから税理士を目指す女性へアドバイスをお聞かせください。

個人的には、税理士はとても女性に向いている仕事だと思っています。
細かい作業もありますし、お客様の困っているところをうまく聞き出さないといけません。

講演をしていると、顧問税理士がいるのにも関わらず「飯田先生、どうしたらいいですか」と尋ねてくる方がいます。どうして顧問税理士に質問をしないのかと尋ねれば、だいたい「顧問の先生に聞くと怒られるから」という答えが返ってくるんです。でも、それでは税理士の役目を果たせていないですよね。ですから、税理士を志す女性の皆様には、女性ならではの気遣いや心配りで、なんでも気軽に相談できる税理士になっていただきたいと思います。

今は働きながら税理士資格の取得を目指す女性も増えていると聞いています。コラムにも書いたとおり税理士を目指すのに遅いということはありませんので、ぜひ果敢にチャレンジしていただきたいと思っております。

Q7. 本書を読まれる税理士の方へメッセージをお願いいたします。

実は、本書に登場する税理士の名前を「誠」にしたのは、税理士のあるべき姿をその一文字で表したかったからです。本書はストーリー仕立てでキャッチーにつくられていますが、内容はあくまで王道かつストレートであり、これから税理士として活躍される方にとって教科書のような存在になる一冊だと思っております。

日々のことを数字に表して伝えるというのが税理士の仕事なので、数字の意味や領収書一枚のストーリーをイメージしながら仕事をすると、もっと生き生き仕事ができると思います。そんな税理士さんが今後もっと増えていくといいと願っています。

Q8. 本書を読まれる経営者の方にもメッセージをお願いいたします。

講演をしていると、顧問税理士を変更しようか迷っているという経営者の方によくお会いします。

税理士を変更したり、新しく選んだりするのには何よりもコミュニケーションが大切です。業績を上げようと思うのであれば、顧問税理士と二人三脚で経営を考えていく必要があります。

今一度契約の内容を見直してみるなど、本書が改めて税理士との関係を考えるきっかけになればいいと思っています。

調査官目線でつかむセーフ?アウト?税務調査

判型:四六判228頁
ISBN:978-4-433-63516-9
定価:1,944円

<目次>
  1. 第1章 税務署は あなたのブログも 覗いてる
  2. 第2章 行列店 現金管理 大丈夫?
  3. 第3章 「お土産」は 用意しなくちゃ いけないの?
  4. 第4章 税理士は 身近な悩みの 相談者