会社の後継者育成をめぐる7つの大罪
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上がらず、オーバーヒートもなくなった。整備も、故障もなくなった。そして、今では「普通自動車のオートマチック仕様のフル装備で、エアバック、コンピュータ自動制御付き」です。故障がなくなっただけでなく、乗るたびに勝手に自動車が異常・点検の有無をコンピュータで調べて、異常があれば知らせてくれ、万が一、衝突事故が起きたとしても、いくつものエアバックが身を守ってくれるようになりました。このような変化、成長があなたの会社に起きているのです。成長しているから、今まで会社が存続する(走り続ける)ことができたのです。自動車が走る道路状況(つまり、市場)の変化に対応しながら。ですから、今の自動車(あなたの会社)の運転手には、点検・整備、故障を直す能力がなくても良いのです。なぜなら、自動車では搭載された「装備(搭載されたコンピュータなど)」、会社でいえば、あなたが創り上げた「仕組み、組織、人財(従業員)」が対応してくれるのですから。そのうえ、今の会社には「あなた」がいるのです。後継者が会社を一人で経営できるようになるまでの間、後継者を支えれば良いのです。社長という重責に座らせることによって、後継者はその重責を体感し、耐え、経験を重ね大きくなって行きます。そして後継者には、たった一人で耐えてきたあなたとは違って、万が一の時には支えてくれる人、そうです「あなた」がついているのですから、後継者の苦労はあなたが乗り6

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