判断に迷う仕訳を起こせる会計術
24/28

26Ⅰ 勘定科目を選択する際の思考方法考えてみよう収益性指標といわれる主な財務指標のうち、ROA(総資産利益率)やROE(自己資本利益率)を正しく算定しようとした場合、単体決算書を作成する上で必要最小限の勘定科目は何でしょうか。ただし、原価計算制度は採用されていないものとします。解答例5種類の勘定科目(資産勘定、負債勘定、純資産勘定、収益勘定、費用勘定)では足りませんが、純資産勘定を株主資本勘定、評価・換算差額等勘定、新株予約権勘定の3つに分けた7つの勘定科目があれば大丈夫です。この区分を間違わなければ、正しくROAとROEが算出できる決算書が作成できるということになります。なお、それぞれの指標の算式は、 ROA=当期純利益÷総資産 ROE=当期純利益÷(純資産-新株予約権)としました。ROAとして、営業利益や経常利益を使われるケースもあるため、その際は、収益勘定と費用勘定につき、利益区分に対応した勘定科目を準備しなければ正しく算定できません。QA

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る