判断に迷う仕訳を起こせる会計術
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23第2章 ﹇視点1﹈勘定科目は何が正しいかⅠ勘定科目を 選択する際の思考方法―3つの視点から判断する1)どの勘定科目を使うか? 「どの勘定科目を使えばよいかわからない」という話を実務でよく聞きます。ざっくり言ってしまうと、5種類の勘定科目(資産勘定、負債勘定、純資産勘定、収益勘定、費用勘定)を正しく区別し、簿記で学ぶような勘定科目を実務でも継続的に使っていれば、通常は問題ありません。実務で困るのは、新しい取引について、たとえば費用勘定とはわかっていても、具体的にどの勘定科目を使えばよいのか、新しい勘定科目を設定しなければならないのか、などということで悩むわけです。もっとも深刻な勘定科目の選択についての悩みは、5種類の勘定科目の選択自体に悩むケースと、収益勘定・費用勘定の選択をどうするかによって最終利益(当期純利益)は変わらなくても利益区分(売上総利益、営業利益、経常利益など)が変わってしまうケースです。2) 会計処理の問題と表示の問題前者のわかりやすい事例としては、資産勘定を使うのか、それとも費用勘定を使うのか、を迷うケースです。固定資産か修繕費かというケースがこれに該当し、利益金額に影響を与えます。同じ費用勘定でも、販売費及び一般管理費の費用なのか、それとも製造原価の費用なのか、についても利益金額に影響を与えることがあります。

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