会計と税務の相違・申告調整実務
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1 | 利益と所得の違いとその調整方法5◆申告調整の分類申告調整の分類具体例加算項目益金算入項目無償で資産を譲受した場合など損金不算入項目減価償却費損金算入限度超過額など減算項目益金不算入項目受取配当金の益金不算入など損金算入項目青色欠損金など3 税額計算 法人税額は、当期純利益に申告調整を行った課税所得に税率を乗じて計算します。損益計算書売上高    ××売上原価   ××売上総利益  ××  〜当期純利益  ××法人税申告書別表四当期純利益+(課税)所得税額×税率=加算(+)減算(-)申告調整=◆会計上の利益と税額計算の関係(イメージ)4 税効果の調整 申告調整項目には、①永久に損金または益金に算入されない「永久差異」と、②貸借対照表に計上されている資産及び負債の金額と課税所得計算上の資産及び負債の金額との差額である「一時差異」の2種類があります(第1章2―1「税効果会計▶概要」参照)。 企業会計では、このうち「一時差異」に対して繰延税金資産または繰延

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