税理士春香の民法講座
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-15-第2話修正意思のない修正申告の取扱い*12 内田貴『民法Ⅰ(第4版)総則・物権総論』(東京大学出版会、2008年)47ページいったん税額の確定手続を行おうとした、というふうに読める、とおっしゃいました。山 川  そうだよなぁ。春 香  心裡留保の典型例として内田貴先生の著書*12に示されているような、まさか買えまいと思って、貧乏学生に、自慢のパソコンを10万円なら売ってやるよといったとき、その貧乏学生がどこからか10万円を集めてきたのなら、たとえ本気で売る意思がなくとも、本気で買おうと思った者の利益を保護しなければならないだろう、みたいな話とは違うってことなのです。(出川・鹿田)

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