EXCEL活用術
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第1章第2章第3章第4章序 章61グラフ化で気づきを得るここで、部門別に分けたことで何か気づいたところがあれば、色を濃くします。例えば、この例では、全社売上高は前期並みで推移しているものの、その内訳が大きく変わっている(特に直近2か月)ので、そこの色を濃くして、部門別の構成額のほうが変化している点を強調します。特徴的な変化や気づいた部分を強調する仮に部門別で見て前期とそんなに変化がない場合でも、グラフ結果(判断根拠)をもとに「部門別に見ても前期並みに推移している」と説明したほうが、納得感があります。売上のほかにも、粗利益や営業利益で同じように「分解」して部門別の構成比の推移を見ることも有効です。部門別PLでは、各月での部門間比較は行えますが、推移までは見えませんので、四半期ごとなどのタイミングで、部門間比較の推移を確認してみましょう。ここまで、「儲かっているのか?」の検証として、いろんなグラフを見てきました。一旦、ここまでの内容を、まとめておきます。結局、グラフを使って明らかにしたいのは、次の3つです。-1 儲かっているといえるのか?-2 何と「比較」してそう判断したか?-3 要点(端的にその結果が現れているところ)はどこか?グラフを使うと変化が見えるので、これら3つに気づきやすくなります。「比較」、「傾向」、「分解」を組み合わせて、これら3つの問いに対する見解とその根拠を示すようにしていきましょう。全体では前期並みに推移しているが、構成比が変わってきている(特に直近2か月)

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