「廃業」を告げられたときの対応ガイド
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28しかし、経営者自身が高齢化する前に後継者に事業を承継することができているのであれば、経営者の高齢化や健康問題が原因で会社を廃業する必要はなかったのではないでしょうか。経営者の高齢化や健康問題による廃業にも、後継者不足という点が大きく関わっているものと推察されます。ここでは、後継者不足、経営者自身の高齢化と健康問題、家族の問題、経営状況の悪化、外的要因の5つの点でそれぞれ検討すべき事項をみていきます。後継者不足後継者不足について考える際の論点は、後継者がどのようにいないのかという点になります。経営者に子どもや親族がいないのか、いるが継ぎた図2-4 廃業を決断した理由(出典)中小企業庁「中小企業白書2014」資料:中小企業庁委託「中小企業者・小規模企業者の廃業に関するアンケート調査」(2013年12月、(株)帝国データバンク)(注)1.回答割合が3%以下の回答を「その他」に含めた。  2.「経営者の高齢化、健康問題」及び「体力・気力の問題」と回答した割合の    合計を、「経営者の高齢化、健康(体力・気力)の問題」として表示している。(n=617)後継者(事業承継)の見通しが立たない4.2%事業経営の更なる悪化の回避4.4%経営者の家族の問題(介護、高齢化、教育等)4.9%その他18.0%経営者の高齢化、健康(体力・気力)の問題48.3%事業の先行きに対する不安12.5%主要な販売先との取引終了(相手方の倒産、移転のケース含む)7.8%2

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