負動産スパイラル
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現金一括でしか売ることはできず、現状の建物がなくなってしまったら更地にするしかない土地です。更地にすれば当然、固定資産税は上がります。建物が建てられないからといって、駐車場にしようとしても、間口が狭い路地裏の土地には自動車が入ることができません。せいぜい駐輪場程度にしか活用できませんが、その程度の収入では固定資産税を支払うことすらできないでしょう。再建築不可の物件を購入する場合、最終的な出口のプランを考えたうえで行わなくてはなりません。例えば、現状の建物をリフォームし続ける、あるいは何年かのちに前面道路に接した隣地を買収する算段がついているといった具体的なプランです。そういったプランもなしに、目の前の高利回りだけを求めて購入すれば、子孫代々に渡って税金を支払うためだけの負動産となってしまうので注意が必要です。取るべきアクション●出口プランがない再建築不可の物件には手を出さない。●所有する不動産のなかに再建築不可の土地がないかチェックし、アドバイザーとともに出口プランを考える。第3章事例でわかる今ある資産を負動産化させない方法69

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