仮装経理の実務対応
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114 2 いわゆる過年度遡及会計基準による仮装経理処理の場合●設 例●当社では、長期間未決済の売掛金の存在が把握されたため、解明したところ、架空の売上を過去3期にわたって計上していたことが判明した。この過去3期分はそれぞれ架空売上(反対勘定:売掛金)が、前前々期200、前々期300、前期400合計900であった。この計上に対して、過年度遡及会計基準に基づき対象事業年度の修正再表示を行った。(修正再表示前の当期における前期からの繰越損益金を2,000とする。)【当期の修正のための会計処理】① 架空売上の修正仕訳 ⇒ 売上 900 / 売掛金 900②  ①の修正に伴う当期首の利益剰余金の修正 ⇒ 利益剰余金 900/売上900株主資本等変動計算書(抜粋)株主資本 100利益剰余金当期首残高 2,000過去の誤謬の訂正による累積的影響額 △900遡及処理後期首残高 1,100当期変動額 当期純利益 300当期変動額計 300当期末残高 1,400【当期の当初申告】会計上の修正再表示を受けて、税務申告では次の表示を別表5(1)に行う。

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