建設業の経理№82
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▼記述問題のコツ(作業手順)問題解析力①問題の意図を読み取る論述力②論点を整理し,構成を考える③専門用語・キーワードの列挙Ⅰ記述問題のコツ1級3科目(財務諸表,原価計算,財務分析)については,第1問がすべて記述問題となっている。仕訳や計算問題等は,ある程度,訓練するとできるようになるかも知れない。しかし,記述問題は,書き方のコツがわかっていないと,なかなか点数が取れないのが実情である。また,以下のような,ご意見やご質問を受けることがある。(ⅰ)記述問題は苦手で,何点か点数が取れたら,ラッキーだと思っています!(ⅱ)記述問題は,模範解答等を暗記しないといけないのですか?上記のようなことを感じている受験者は,多いのではないだろうか。ところが,記述問題のコツがわかっていれば,満点は無理かも知れないが,ある程度の点数は確保することができる。そうなると,第2問以降の問題に対して,「ほぼ満点近い点数をとらなければいけない」というプレッシャーが緩和される効果が期待できる。気持ちに余裕ができて,落ち着いて,冷静に,第2問以降の問題に取り掛かれるのではないだろうか?では,記述問題のコツとはどのようなものなのであろうか?まず,問題文をよく読んでほしい。そして,「①問題の意図を読み取る」ことを意識していただきたい。問題では何が問われているのか,しっかり把握すること。これが大切である。たとえば,「〇〇についての理由を述べよ」という問題に対して,「○○についての計算方法」を述べても意味がなく,点数も伸びないことが想像できる。どのような内容を書くかが把握できたら,次に,どのような論点を書くのかを整理する。論点がイメージしにくい人については,論点は「書きたい内容のパーツ」だと考えていただきたい。たとえば,書く内容についての「意義,背景,説明,根拠,具体例,結論など」の建設業経理士検定試験最終回スッキリわかる過去問演習講義⑨税理士・登録1級建設業経理士/大阪経済法科大学講師南武博1級〔第1問〕記述問題102建設業の経理Spring2018

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